ポートレート 道具選び レンズ
model LUNAちゃん
Nikkor 85mm f/1.4D
モデルさんとのコミュニケーションが
取れたら半分は撮れたようなもの。
ここからはモデルさんと力を合わせて
よりいい写真にして行こう。って感じですね。
フルサイズ換算で話しを進めて行きますが、
自論として、気になるのは先ずレンズ。
光の入り口だし、解像感とかに大きく関わって
来ます。細かく言えば、デジカメの場合は
センサーとのバランスもあるけど、やはり
レンズ。
それぞれ特徴というか、テイストがあり
ますから、コレばかりは好みのモノを探すしか
ありません。
ネットの作例には使用レンズが記載されている
のもありますから、参考にするといいと思い
ます。
一般的な話しとして、使うレンズはやはり
f/1.4、2.8と言った明るい単焦点がオススメ。
ズームでも70mm-200mm f/2.8のようなものは
良いけど、24-105mm f/4とかはやはり歪みが
気になります。
単焦点の明るいレンズはメーカーも力を入れて
開発している事もあり、値段も高いけど、どの
レンズも比較的、歪みが少なく中でも85、
105、135mmと言う中望遠が定番なのは特にこ
の歪みが少ないから。
そして、背景のボケがコントロールしやすい
ので、被写体と背景を上手く分けて被写体を
目立たせる事が出来ます。
被写体と背景の距離を工夫することで望遠レン
ズ特有の圧縮効果を上手く使う訳です。
ただし、中望遠は歪みも無い分、顔の凹凸も
フラットになりやすいので、ライティングで
陰影を付けて平面の写真の中にあたかも立体
的に感じさせる像を作る。と言うのが基本。
絞りによるボケの使い方などはコレが正解。
と言うものは無く、あくまでも自分がどう
撮りたいか?を具現化しやすい道具かどうか?
と言うのを基準にした方がいいと思います。
そんなところを押さえながら、気に入った
レンズを楽しみましょう。
ただ、いろんな写真を見るウチにこんなのを
撮りたい!って思って、同じレンズを買って
みる。なんかは良くある話しです。
model LUNAちゃん
Helios 85mm f/1.5
例えば、この写真。ロシアのカメラマンが
撮った写真を見て、使いたくなりました。
撮りましたが、シャープとは言え無い解像なん
だけど、寒色系の発色と背景が少しグルグル系
で特有の写りがします。上手く使えばもっと哀
愁漂うファンタジックな写真にもなるはずで、
そんな風合い目指すのも楽しいです。
model LUNAちゃん
Nikkor 105mm f/1.4
一方、Nikonの比較的新しい105mmです。
解像も良いけど、色乗りと背景のボケ方が
凄く気に入っています。ただ、このレンズは
開放近くの口径食、つまり玉ボケはレモンボケ
で綺麗とは言いがたいので、使い方に工夫は
必要かな。
model LUNAちゃん
DC Nikkor 135mm f/2.0
モデルさんはしっかり、背景はなんとなく
分かる程度にぼかして、少し立体的な感じを
狙ったカット。逆光でLUNAちゃんのサラサラ
ヘアを光らせたかったのね。
逆光で顔は影になるから、日中シンクロで
正面の明るさを補っています。
が、この135mmはなんなんでしょうね。
未だに論理的な説明は出来ないのですが、
見た感じの肌が無加工でも綺麗な艶を自分は
感じるので、個人的に凄く好みです。(笑)
model LUNAちゃん
Nikkor 58mm f/1.4G
距離の取れないスタジオなんかでも開放F値の
明るいレンズだと前ボケ、背景ぼかして画面
を整理しやすいです。歪みが大きいと顔を
画面隅に寄せると顔の歪みも目立って来ます
から、注意したいところ。
model LUNAちゃん
Nikkor 55mm f/1.2
コレはマニュアルフォーカスのf/1.2と言う
古いレンズですが、距離の取れない場所で
広めに撮りたくて使ってみた。
開放だとボケ過ぎるから、結局はf2.0で撮り
ましたが、それでもボケは十分。解像も良く
言えばソフトでハイキー感とか出やすい。
明るいレンズはやはり、多少暗い室内とか
狭い場所でも手持ち撮影の時に絞りの選択巾
が広くなる。と言うのはかなりの強みですね。
そして、描写の違いも、レンズを言い当てる
事は出来無いまでも、違いが表現に反映させ
易い。と言う事は言えるだろうと思います。
ま、例えば。と言うことで、いくつか拙作
を貼りましたけど、こんな感じで、自分の
撮りたい。に合った、お気に入りを見つけると
尚、楽しくなると思います。
もちろん、どんな写りがするのかなあ?と
知らないレンズを使う楽しみ。ってのも
また違う楽しみ方でいいと思いますが、
今日はとりあえず、自分が撮りたい。って
ところにポイント置いて書いてみました。
😉