Laskeypictures’s blog

写真/カメラ/レンズ/ポートレート

ポートレート 始まり

ポートレートに限らず、人と対面する

撮影をする時に先ず意識することは

いかにコミュニケーションを取って、場の

雰囲気作りをするか?です。

何は無くてもこの雰囲気作りが出来たなら

撮影環境の半分は出来た。と言ってもいい

くらい。

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なので、カメラマンは色んなネタや雑学も

あって、相手に合わせる、相手の興味を

引き出す、緊張をほぐす。など、柔軟性とノウ

ハウが必要。良い結果を得て、次の仕事に繋ぐ

為のノウハウでもあります。

例えば集合写真を撮る時に、「ハイ、チーズ」

なんてやる訳ですが、その前に並びなんかを

みんなの顔が見えるように、「ハイ、2列目の

3番目の方、もう少し右へ」なんてやりとりが

あるとします。会場で人が並び始めた時から実

は撮影は始まっていて、出来るだけ1人1人に

声をかけて、並びを誘導して、嫌々撮られ

るような人でも、このカメラマンなら撮らせて

やるかー。とか、このカメラマンなら面白そ

う。とか、被写体の気持ちや、注意を短時間

で捕まえてコチラとの気持ちの距離を縮める

事が出来ることが出来るかどうか?

それが出来たら、ちょっと声をかけるだけで、

さっきの人と影響受ける両脇の人もスムーズ

に動いてくれます。動いてくれたら、3人に

お礼の言葉をかける。

そうすると、今迄単に撮られる側と思ってた

人の意識が、自分も主役。って風にちょっと

変化して来て表情も変わって来たりする。

それと観察力。襟やタイの曲がり肩の下がり、

最前列の人の脚や手の配置とか、気を配るとこ

ろは沢山、アレコレ言ってると、撮られる側は

だいたい、このあたりでまた緊張して来る。

その上で、撮影前にジョークの一つもカマして

緊張リセットする事が出来るか?

「ハイ、では今から、最新型のカメラ

とレンズでみなさんの集合写真を撮らせていた

だきますが、最新型と言っても、集合写真のお

約束で、もしかしたら、ココから鳩が出るかも

知れませんので、興味のある方は良く見ていて

くださいね。3枚撮りたいと思いますので、ご

協力宜しくお願いします。」

なんて、バカバカしい話しでいい。

最初のカットは練習。

「目をつぶらないコツはチーズの掛け声に

合わせて鼻から息を吸ってみてくださいねー」

とか、もっともらしい一言で暗示にかける手も

ある。

で2枚目、3枚目は2枚目と連写でうっかりシャ

ッターを切ってしまった。みたいに装う。

2枚目は大抵、カッチリ、3枚目は少し和やかな

表情が増えてる事が多い。そして改めて3枚目

と称して都合4カット撮る。

こんな撮り方が許されるムードをそれまでに

作れるか?が勝負。

まぁね、写真に限った話しでは無いけど、どん

な状況下にあろうとも相手の気持ちが想いやれ

るかどうか?コレがお互い大切。

なので、いくらコミュニケーションを取ろう

としても、話しが刺さらない、受け付け無い。

あくまでもビジネスライクにだけ応対しよう。

超事務的。誰にでもバリヤー張ってる。

こう言う相手が一番難しいのは言うまでもな

い。

こう言う人はあまり写真のアガリに関心が

無い割に、文句は出やすいが気にしない事。

上手く撮れても、金払って撮らせてんだから、

このくらい撮れてて当たり前。くらいにしか

考えて無いし。写真だって、カメラマンには

それまでの努力や経験の蓄積があって撮れる

訳で、そんなささいな事に思い至らないし、

気のきかないタイプと思った方がいい。

コチラも割り切って、さっさと済ませて深く

関わらないが健康に良い。

だから、自分の作品、撮りたい写真を撮る時

は、こんなところを含めて自分の表現を理解、

評価してくれて、反応ある相手を選んだ方が

同じ時間を使うなら有意義だし、結果もいい。

因みに評価は必ずしもいいとは限らないけど

そういう事もあっていい。

機材、ライティングなどはそのあとの話し

かと。😁