ポートレート レンズ選び
人物を撮影する場合、一般的に言われる
のは歪みが少ないレンズを使う事。
構図によっては顔が画面のセンターから
外れている事も良くあるので、レンズ
センターは当然ながら、周辺の歪みが
どうか?は気になるところです。
35mmくらいの広角からは特に気に
しないと顕著に歪むのがあります。
標準ズームも歪みはかなり気になる。
コレは基本として、次はレンズの描写
特性。表現したい雰囲気によって自分は
使い分けています。
例えば、ポートレート定番の中望遠、85mm。
同じ85mmでもレンズが変わればかなり
違うものです。
Model LUNAちゃん
ロシアのヘリオス85mm 発色が寒色
背景のボケは開放近くだとグルグル。
中一光学 スピードマスター85mm
色乗りいいあんばい。ボケ綺麗。
ピント合わせが難しい。
Nikkor AF85mm Dタイプ
逆光に弱くフレア出やすいが、逆手
に取れば淡い表現が…
使うシーンで自分が表現したいと思う
描写に合わせてチョイスすることで
レンズの味が一層生きて来て楽しい
です。
85mmの次は105mmも多用します。
Nikkor 105mm f1.4
各社から105mmもいろいろ出ています
が、85mmと比較して背景と被写体の
距離を工夫することで、絵的に差が出て
来ます。
DC Nikkor 105mm f2.0
f1.4の方は開放だとかなりまろやかなの
で少し絞ると色乗りとインパクトとボケ
のバランスが絶妙になる気がします。
一方、f2.0の方はインパクトはそんな
にないけど芯がある中に少し緩さが
ある繊細な感じを受けています。
DC Nikkor 135mm f2.0
距離が取れる野外や、広いスタジオ
で威力を発揮します。
残念ながら135mmはコレしか持って
いないので、比較は出来ませんけど
もう少し寄りで撮った時の肌の描写
なんかはキツ過ぎず、潤いある感じ
でとてもいいです。
外だと、コレ結構使っています。
Nikkor 55mm f1.2
Model Linちゃん
標準系だと開放F値が明るいレンズ
は開放近くのボケが好みの描写。
色乗りも割としっかり、ピンも芯が
あるけど、全体的にマッタリ感
があって、室内なんかで良く使います。
今日の最後はコレ。
Model Tokkey
ひょんなことから手に入れた、ライカ
LマウントのFujinon 5cm f2.0です。
開放はかなりフワフワですが、少し
絞るとシャープさとマッタリ感が
いいあんばいに出て来ます。
スイートスポットは狭い感じですが
Fujinonにこんなレンズがあったのか!?
と感動しました。
最後だけSony α7Ⅱで撮影。
メガネ女子は不用意に撮ると照明が
メガネに反射して、こんな風になり
ますが、表情良かったんで使いました。