ロッコーの素晴らしき仲間達
修理と販売を手がける、カメラのロッコー
と言う店があったのさ。
店主1人でやってたから、修理の腕は一流
だったが、営業も特に出来ないし、時代は
デジカメだし。で店を畳む事になった。
2019年12月のことだ。
自分はたまたまエキザクタの修理でネット
を検索し、良さそうだ。と店に行ったのが
始まり。
職人にありがちな、取っ付きにくそうな
オーラ。ソレが店主の第一印象。(笑)
廣木店主
実際、生半可な客だと愛想笑いの一つも
出ない。
ところが、自分が行った時はお茶なんか
出してくれちゃって作業のキリのいい
ところで、少し話しをした訳。
カメラの修理だけでは無くて、以前Canon
サロンで個展をやった。ってくらい撮る
方の実力もあるんである。
そして、当然ながらクラシックカメラの
知識が実に豊富。ついて行けない事も
あった😅が、実に楽しく勉強になる内容が
多かった。
自分が使って来たカメラなんて、ニコノス
にせよ、F2Aにせよ露出計はあった訳で、
父のライカやローライに至っては勘で撮っ
ていた。
もっぱら撮る一方で、カメラの中身は
さほど意識して来なかったタイプ。
ニコノスⅤ型
ただ、レンズの描写には拘る。必ずしも
綺麗に写るレンズで無くてもいい。
自分のイメージを再現するのに適していたら、
ソレが自分には銘玉なんである。
話しを戻すと、いよいよ閉店が決まると
ガレージセールの効果もあるが、閉店を
惜しむ常連さんが良く顔を出す様になった。
自分も撮影帰りなんかに立ち寄る回数が
増えた。
そのおかげで、常連さんの何人かと話し
をしたり、彼らと店主のウンチクある
マニアックな話しを傍らで聞く事が出来た。
今はもっぱらデジカメで撮影しているので、
今更、フィルムカメラを増やそう。とは
最初考えていなかったんだが、店に並ぶ
店主自らが整備したカメラはフォルムも
ファインダーの見えも実に魅力的で、非常に
ヤバかった。
馬鹿に付ける薬は無い。と言うが、気が
つくとこんな物を手にして悦に浸っている。
おまけに、ココの常連さんが実にフレンドリー
かつ、カメラに写真が大好き。そして、目利
き揃い。
和気あいあいと話していた側から、いきなり
こんなモノを取り出すMさん。
普通に話ししてんのに、こんなカメラを
ヒョコッと出されたら、血が騒ぐ。って
イカンでしょ!😅 とか、
穏やかな感じなのに、いつも写真熱が
火山のごとくグツグツしてるGさん。とか
Gさんのカメラ
真面目〜で、物静かで聞き上手。と思っ
ていたら、性格出てるお洒落なモノクロ
写真撮るT君とか。
君は一体何歳なの?と言いたくなるカメラ
、レンズ構造の知識の塊、修理が得意で
レンズメーカーに就職した20代前半、
文系のI君とか、
ヘタすると社員よりNikonの事は詳しい
10代のK君とか、酒も飲むが写真撮るのが
大好きモデルのAちゃんとか。
ダンディーな容姿にいいガタイ。
ラグビーの選手か?と思った側から
オシャレなカメラ取り出しちゃうHさん
とかね。
まー、濃いわ、濃いわ。
自分なんて、薄いウスイ😁
年齢層も10代から50代と幅広いのに
楽しいこと、楽しいことったらアリャ
しない。カメオタと言うと少し変で、暗い
イメージじゃないか?と思うけど、
ココのメンツは歳上は寛容。若者は空気
読める賢いのが集っているから、和やか
で明るい雰囲気。
Mさん撮影の自分。
好き勝手言ってるのは店主と自分くらいか?
😅
で、みんな、なんでこんな楽しく過ごせる
んだろう?と思ったら、ウンチクだけでは
無くて、実際に撮影して、紙に焼いたりして
楽しんでいる。
しかも、上手い!と言うかそれぞれ味の
ある写真を撮っているから、他人の写真や
カメラを妬んだり、マウント取る必要が無
いんである。
良く言えば、寛容。悪く言えばマイペース(笑)
なんだかんだで、店を閉めた後もこうして
集まり、お付き合いを続けられる。と言う
のも店主のおかげ。
「みんな、もっと早く来てろよ。来ない
から店畳んじゃったじゃん」が店主の
いつもの締めの挨拶だが😅 、まぁ、
全く仰せの通りで申し訳ない🙇
そんな事もあって、最後まで店に飾って
あった看板カメラ。
店主が自信を持って整備したPentacon six。
自分のカメララインナップに全く予定の
無かったカメラなんであるが、こう言う人が
整備したカメラで撮ってみたくなって、何故
か今、手元にあるんである。
やはり、特別な薬の処方が必要かも知れない。😅
Pentacon sixで撮影
縁は異なもの粋なものである。
皆さんも、興味有れば集まりの時にお立ち寄り
下さい。集まりの告知は店主のTwitterで。😉
@rokkoo2013