フィルムカメラ Contarex王様日記
Contarex Bullseye 往年の世界最高級
王様カメラです。
とにかく、良く出来ているので、あちこちの
ギミックが凄くて、手順をキチンと踏まない
とトラブル続きです。
王様ですから、コチラが合わせないと、向こう
が妥協することはありません。
今日はフィルムパックにフィルムを装填する
方法とお作法を書いてみたいと思います。
フィルムを撮りきったら、シャッターを
巻き上げ、この状態で遮光板を差し込みます。
この時、フィルムを引っかけ無い様、先端
を差し込む時はかなり慎重に。
ちょっとでも引っかかっている様なら何度か
抜き差ししてスムーズに差し込みます。
遮光板が綺麗に入った状態です。
遮光板右下の小さな横長の穴にカメラの
ストッパーがカチンとハマります。
そうすると、rewindが出来る様になるので
カメラ上部のrewindレバーを起こして
空回りするまで巻き戻します。
次に蓋底の左右のロックレバーを起こし
回る方向に止まる迄回します。
そうすると裏蓋が外れるので、巻き戻した
パトローネを取り出します。
そして、次のフィルムを装填します。
さあ、お立ち合い!
儀式の始まりです。
王様の恥ずかしい裏側はおよそこの様な
レイアウトになっています。
左右にフィルム格納の部屋があり、真ん中
にフィルム圧延板があります。
パトローネを入れる左側の部屋です。
小さな爪状のストッパーを指でちょっと
起こしてカバーをスライドさせて抜きます。
次に遮光プレートは抜いておきます。
右側のフィルムを巻き上げる方の部屋です。
底部のレバーが起きた状態だとこの様に
指で横にスライドさせると中が見える様に
なります。
開けたら開けたままにします。不用意に
指で締めたりすると同じ手順をやらないと
つまり、遮光プレートを差し込まないと
開かなくなります。
パトローネをセットし、部屋のスリットから
フィルムを引き出します。
圧延板の上を渡し反対の部屋のスリットから
フィルムを差し込み、巻き上げスプールの
スリットにフィルムの先を差し込みます。
この時、フィルムの穴、パーフォレーションに
ギヤが噛み込む様にします。
スプールのスリットにフィルムを差し込み
部屋の中のギヤを指で回してスプールに
巻きつけます。部屋の窓は開けたままに
します。
フィルムがセットされました。
そして、また難しい儀式が来ます。
遮光プレートを差し込むのですが、最初
が肝心。
慌てて差し込むと嫌われます。ん?
何の話しだった?😅
フィルムごと圧延板をフィルムパック背中に
指で押し付け、フィルムに遮光プレート先端が
引っかから無い様、注意深く差し込みます。
コツは平行に差し込むより、プレートの左右
どちらかの先端をまず、フィルムパーフォ
レーションに引っかからない様、ちょっと
差し込み、次に反対側も同様に差し込み、
平行になったところでプレートを差し込むと
フィルムに傷を付ける事なくはめ込む事が
出来ます。
遮光プレートがはまった状態のフィルムパック
裏側です。まだ巻き上げ部屋の窓は空いています。
次にフィルムパックをカメラに装着する前に
カメラ本体の巻き上げレバー、巻き戻しレバー
のカメラ内部に出ている爪の向きと、フィルム
パックの左右の部屋のスプールの溝と言うか
引っかかり部分の向きをチェックします。
要はカメラ本体の爪がちゃんとフィルムの
軸と噛み合う様にする訳で、巻き戻し
レバー側はカメラ本体の巻き戻しレバー
をいじって調整し、フィルム巻き上げレバー
の方は、フィルムパックの巻き上げ部屋の
まだ空いている窓から指でギヤをちょっと
回してフィルム側のスプールの溝を合わせ
ます。
そうしたら、
シャッターレバーを巻き上げ
その状態でフィルムパックを装着
フィルムパック底部のツマミを回し、蓋を
閉めます。先ほど開けぱなしにしてた窓は
このツマミの回転で内側で閉まる様になって
います。
フィルム遮光プレートを抜きます。
裏側外側のスリットに遮光プレートを
差し込み、格納します。
そうしたら、フィルム巻き上げレバーを
回し、2〜3枚カラシャッターを切り、
左の巻き戻しノブが回転してる。つまり
フィルムが繰り出されている事を確認
出来れば、シャッターボタンと同軸の
減算式フィルムカウンターを指で回し
36に合わせます。
同じく、フィルムパック底の小さなカウンター
も指の腹で回して36に合わせます。
この小さなカウンターもきちんと連動して
います。
コレで準備OKです。
ハッキリ言って、かなり疲れる儀式。
因みに、今日の王様発見はこの底部の小さな
フィルムカウンターがきちんと連動して
回ってた事と、その右上にある小さなヘソ。
コレは実はヘソの真ん中を細い棒で押すと
右側のフィルムパックロックを解除出来る
、非常用ボタンだ。と言うのが分かりました。
もちろん、シャッターを巻き上げて無いと
フィルムパックは外れませんが、中で
フィルムがトラブって、遮光プレートが
キッチリ入らなくなった時、1cmでも遮光
プレートを差し込めれば、このボタンを押す
と右側のレバーが回る様になって、フィルム
パックを外せる様になります。
いゃ〜。もう。スッゲー勉強したわ。
で、今日は少し撮った成果も貼ります。
フィルム Kodak ProImage100
レンズ Planar 50mm F2.0
開放で撮ると背景ボケボケ。
f2.8からf4.0くらいでシャープになって
来ます。
セレン露出計の精度は十分実用に耐える
みたいです。
明日も撮ろう。っと。😁