Laskeypictures’s blog

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マニアのホルン

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旧東ドイツの楽器の聖地マルクノイキルヒェン

に工房があった?まだある?メーニヒ。

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たまに使ってあげてます。😅

普段はパックスマンの75Lイエローブラス。

確かにガイヤーとタイプが違うので、息の

入り方は異なるものの、あまり気にせず使

えています。

イエローブラスに銀メッキなので、落ち着いた

艶のある音色で、75Lよりは軽いイメージが

丁度良いです。

メーニヒは昔から廉価で吹きにくい東独

ホルン。みたいなイメージもありますが、

良い物は意外に吹き易く、良く鳴ります。

いい楽器って、メーニヒのフルダブルには

少ないかもだけど、最初から鳴るし吹き

易いもんです。

そんなメーニヒを使った名手と言えば

ドレスデンやゲバントハウスの首席ホルン

だった、ペーター=ダム 大先生。

子供の頃、ドレスデンのコンサートで

聞いた事があった様ですが、当時はホルン

なんて意識せず、ただ音楽を聞いていました

ので、当然知る由も無し。

高校生でホルンを始めて初めて色んな奏者の

録音を聴き出し、ダム氏のビロードのような

音にショックを受けると共に、NHKでやった

ダム氏の特集を偶然見て、なんて凄い奏者な

んだ!まぁ、一生会う事は無いテレビなんか

に出る天上の人。と思ってCD聞いていました。

ところが、とある団体に所属して吹いて

いた時に、客演で氏が来られ、2度ほど

間近で聞く機会に恵まれました。

演奏後には恐れ多くもステージ裏でツー

ショットを撮らせて頂いたりね。凄い良い

思い出です。

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で、氏はこのメーニヒのB♭シングル。

多分、黄色に銀メッキ?の楽器を使ってて

近くで聞いても、遠くで聞いてもそれは

それは太く、強く、艶のある素晴らしい

音なのでした。

何より音楽が素晴らしくて、楽器云々は

忘れるくらいでしたけど😅

 

よく楽器の素材違いを色で言います。

通常、黄色、つまり素材がイエローブラス

でラッカーの音は明るく輝かしいのですが、

黄色に銀メッキをかけると楽器によっては

程よく落ち着いた響きになって来ます。

古いクルスペなんかにも多い組み合わせ。

赤ベルなんかはまた違ったもっと深い響き

になるのだけど、黄色に銀はその中間?とも

少し違う落ちつきがある音色の様な気がします。

バボラク氏がアレキサンダーの赤ベルだった

と思いますが、赤はああいう深い響き。

パックスマンの赤はブラトコヴィチ氏が

最初使ってて、やはりステージ奥から湧き

上がるような深い響きが特徴かと。

ソレともやはり違いますね。

自分もアレキサンダー103の赤を吹いてた

頃はイメージと出る音のギャップで悩んだ

ので、あまり向いてなかったんじゃないか?

と言う気が今となってはするんです。(笑)

そして、ニッケルシルバーはアメリカン

ホルンカルテットのジョフリー氏なんかの

渋い太い音。これも黄色/銀とは違う。

そんなイメージを持っています。

イエローブラスだと、ベルリンのシュテ

ファン=ドール氏の輝かしい音、同じ黄色

でもアレッシオ=アレグリーニ氏はまた

全然違う柔らかな感じ。

ラッカーとノーラッカー、アレキサンダー

シュミットとパックスマンと言った楽器の

個性の違いかな?と自分なりに思っています。

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そんな中で、自分の好みと発声はどうも

カラっと明るい音には向いていない様で、

今のチョイスになっています。

 

明る過ぎず渋過ぎないこう言う音色は

オケなんかでも混ざり易い反面、輪郭出して

聞かせたい。なんて時はちょっとウデが

いるのでしょうね。まだそこまで行って

ませんが。^^;

ま、ああでもない、こうでもないとやり

ながらやりたい音楽に近づいて行くのが

楽しいのかもです。😉

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